幽霊でも
いろんあのがいますよ。
この幽霊ははらぺこで
「あーこまった。
何か食べるものはないかなー。」
「おや、おまえは昔の友だちだな。
どうしてそんなに太ってるんだい?」
「おまえはひどくやせてるな。」
「どこで食べ物がもらえるの?」
ぼくはもうぺこぺこだ。」
「なーにわけはないさ。
幽霊は人間には見えないから
いたずらしておどかすと
怖がって食べ物を備えてくれるよ。」
そうだ この臼と杵をつかって
そーら 怖いだろう!
はやく食べ物を備えておくれ!」
ところが人間たちは
「おやまあ、
一人でにお餅がつけるよ」
「これは神様か
仏様のおかげだ。
ありがたや、ありがたや。」
どんどん 餅米ご飯を入れて
お餅をたくさんつかせ、
幽霊が食べようとしたら
みんなもっていっちゃった!!
はらぺこ幽霊はふらふらになって
墓場へもどり
そこでばったり!
地獄の閻魔様がそれを見てびっくり。
「あの幽霊を連れてこい!」
「おいおい 幽霊 しっかりしろ。」
そこへ、風がふいてきて、幽霊の髪の毛がいっぽん
鬼の鼻にはいったから・・・・・・
くしゃーん
幽霊は この世もあの世も 通りぬけ、
宇宙の果てまで飛んでいった!
「閻魔様 大変です。
どうしましょう!」
「うーん。あんな遠くでは取りにいかれぬ。
しかたがない。
帚星になーれ!!」
帚星なら
お腹がすきませんからね。
おしまい