日本には『世界の財産』となった森がある。世界自然遺産に登録された、白神山地のブナの原生林、亜熱帯から冷温帯までの生態系が見られる屋久島の森。一方、世界文化遺産に選ばれた神社や寺院、伝統的な集落のほとんどが森とともにある。森を通して日本の世界遺産を紹介しよう。
鹿児島 屋久島
面積わずか503km²ほどの島に、亜熱帯から冷温帯までの生態系が見られる屋久島では、標高1000~1500mに屋久スギと呼ばれる樹齢1000年を超すスギが、2000本以上分布する。中でも縄文スギは、推定樹齢7200年ともいわれ、この島の象徴ともなっている。1993年に世界自然遺産に登録された。