柚子饅頭
小麦粉とヤマトイモに、すりおろしたユズの皮を加えて蒸し上げた生地で、餡を包む。冬の味覚、ユズの芳香がほのかに広がる。
クリスマス・イブ
12月24日は、子どもたちにとってはプレゼントをもらえる日、恋人たちにとっては互いの愛を確かめ合うロマンティックな日。日本ではクリスマスに宗教的な色合いは薄い。12月に入ると、街には巨大なクリスマス・ツリーや工夫を凝らしたイルミネーションが現れ、クリスマス・ソングが流れる。
すす払い(大掃除)
今は月末に大掃除をする家が多いが、正月を迎えるために、昔は13日頃から、多くの家庭で1年間のほこりを払い、家の中を掃き清める「すす払い」を行った。掃除だけが目的ではなく、新しい年の厄を祓う神聖な行事でもあった。14日、栃木県の日光山輪王寺でも、仏像に数多くの僧が取りついてすすを払う。
一年の最後の日。年越しの夜は「除夜」ともいう。深夜0時前になると、各地の寺では人間がもつ108の煩悩(欲望・執着や怒り・妬みなど)を祓うという意味を込めて、108回鐘をつく。京都・知恩院で僧侶が体を反らしてつく除夜の鐘。新しい年は、家族そろって年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞きながら迎える。
8日 針供養
古い針、折れた針を豆腐や餅に刺して寺社に持って行く。用済みの針をきちんと供養してやると、縫い物が上手になるという。
21日頃 冬至
日中の長さが最も短くなるこの日、ユズ湯に入り、カボチャを食べるのが日本の習慣。